「まるっと解説」ソラナ(SOL)とは。どうして注目されているの?
以前ソラナエコシステムについて深堀り解説しました。ソラナエコシステムの仕組みを徹底解説 POH/Sealevel/TowerBFTとは? – あんしん仮想通貨
今回、ソラナについてまるっと解説し、何故注目されているか解説していきます。
ソラナはコンセンサスアルゴリズムにPOH(プルーフ・オブ・ヒストリー)等を採用し、通貨としてSOLを発行しています。POHにより高スループットな取引処理速度を実現し、その最高速度は1秒当たり6,5000TPSとイーサリアムの30TPSと比べ段違い。
またセキュリティに関してもTowerBFTという独自のコンセンサスを利用し、高い強化が図かれています。
ソラナとは
出典:ソラナ公式HP https://solana.com/ja
ソラナの歴史は2017年からになります。Anatoly Yakovenko(アナトリー・ヤコヴェンコ)氏がPOHを基盤としたホワイトーペーパーを発表し、2018年にソラナラボを設立。2020年に通貨のSOLが発行されました。
高スループットであることと、これによりガス代が低価格であることから多くのDapps開発に期待集めています。
ソラナ開発上のDapps
DApps(分散型アプリケーション)とはブロックチェーン技術を活用したアプリケーションの事を言います。中央集権型の特定サーバーやアプリと違い、ブロックチェーン上で行われるスマートコントラクトによりアプリが稼働しています。
スマートコントラクトとは、”ある条件”が行われると、”あるプログラム”が自動で行われる自動売買契約みたいなもので、よく例えられるのが身近にある自動販売機です。
ソラナではこのDapps開発が積極的に行われており、2024年時点でその数およそ500個程。
代表的なものがDefi,DEX関連で、Raydium、Jupiter、Jito。
ゲーム関連ではSTEPN(ステップン)、STEPN GO(ステップンゴー)が知られています。
ステップンやステップンゴーはスニーカーを手に入れてゲーム上で運動すると仮想通貨を受け取る事が出来る。
ゲームで手に入れるアイテムはNFT(非代替性トークン)といい、暗号化されているため偽造が不可能。そのためゲーム内で手に入れたアイテムは通貨と同じ価値を生み、中には数億ドルもの価値を生み出したものもあります。
ガス代
ソラナのガス代は約1円未満。イーサリアムは時間帯や取引の厚みにもよりますが数百円~数千円以上かかるときがあります。
筆者が先日(2025年)にイーサリアムで送金した時は一回30ドル、約5000円近くかかってしまいました。
ソラナの成長性
ソラナは高スループットでガス代が抑えられている事から、大きくの企業から注目されており、Dappsの開発がさらに進みます。
現在、ソラナと提携している企業はGoogle cloudやasics、VISA等、有名企業が数々と。ゲーム関連においても2024年9月にPlay Solana Gen1(PSG1)が先行販売され、2025年には正式な出荷を始めます。
ソラナのETF(上場投資信託)申請
ソラナは2025年以降にETF申請がされる見通しとなっています。
2025年1月15日のマーケットの最新情報によると、ソラナがETF(上場投資信託)申請されると30億~60億ドルの純資産を引き付けると、銀行大手であるJPモルガンが提言しています。
また、ドナルド・トランプ政権がより仮想通貨に優しい政策を奨励するとの期待が高まっている中でのことです。
SolanaとXRPの暗号ETFは最大140億ドルを引き寄せる可能性がある、JPモルガンは言う:Inside Bitcoinsによるゲスト投稿|コインマーケットキャップ
まとめ
ソラナはコンセンサスアルゴリズムにPOH(プルーフ・オブ・ヒストリー)等を採用し高スループットで低コストを実現した。このことからDappsのさらなる開発に期待されている。
2017年にアナトリー・ヤコヴェンコ氏が考案。2020年に新規発行が成される。通貨としてSOLを発行。
多くの有名企業と提携し注目を集めており、2025年以降にゲームの発売、ETF申請されれば数十億円の純資産を引き付けるポテンシャルを持っている。