「レイヤー1で他を圧倒」スイスイと取引処理 SUIの並列処理システムを完全解説
前回、SUIのObjectについて解説しました。そこに並列処理システムについて少し取り上げましたね。今回、その並列処理システムについて深堀していこうと思います。
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従来の取引処理システムについて
ビットコインやイーサリアム等の、従来の取引処理システムでは、取引に優先順位が無く、順番通りに行うが故の遅延が生じていました。
これら「取引」の中には、簡単な計算式もあれば複雑な計算式もあったりと個々で処理されるスピードが異なります。
従来のシステムの、一方向に順番良く並べてしまうが故の欠点でもあります。
これがスケーラビリティの問題と言われるもので、処理速度低下とガス代の高騰を引き起こすため大きな課題となっています。
SUIの「選別」による取引処理方法
SUIではレイヤー1が抱える問題を踏まえ、「早く終わる取引」と「時間の掛かる取引」の2つ分け、さらにこれを同時に処理する手法を採用しています。
出典:SUI公式サイト取引の存続期間 |Suiのドキュメンテーション
こちらがSUI公式の概要図ですが↑、これを簡略した図がこのようになります。↓
早く終わる取引と、時間の掛かる取引の2つに分け、同時進行で並列処理することで「従来の取引処理システム」より遥かに早い速度を手に入れました。
SUIのブロックチェーンについて
SUIでは通常のブロックチェーンと異なるDAG(ダグ)と呼ばれるものを採用しています。ダグはKaspaという仮想通貨にも採用されています。
仮想通貨Kaspaとは「完全解説」暗号通貨Kaspa(カスパ)とは?その仕組みを解説 – あんしん仮想通貨
ダグとは有効非巡回グラフの略で、各ブロックを頂点としブロックチェーンを並列的に生成し、そのサイクルにおいて同じ頂点(ブロック)には戻って来ない構造を言います。
例えば”B”は、”F”と”K”から生成されたブロックで、このBが再度迂回し自身であるBに戻る事はありません。その名の通り、有効なグラフであるが、非巡回している事を言います。
従来のブロックチェーンでは一方向にブロック生成を行う為、取引の順番待ちが生じ、スケーラビリティの問題が生じてしました。また、利己的(不正)なマイニングや、孤立したブロックによる電力の無駄も生じやすくなります。
従来の一方向ブロックチェーンからDAGを採用する事で、これらの問題を解消したと言えます。
ダグはKasapaの他、アバランチ等も採用しています。
Avalanche (AVAX) 完全ガイド:次世代ブロックチェーンの全貌と将来展望|nao (note.com)
SUIの処理能力
SUIは選別による取引処理と、ブロックチェーンにダグを採用する事で高スループットを実現しました。
引用:Sui | Deliver the Benefits of Web3 with the Ease of Web2
TPS(Transactions Per Second)とは1秒間あたりに処理できるトランザクションの数を表す指標です。
SUIでは最高297,000TPSを記録しました。レイヤー1で代表的なソラナでは65,000TPS。SUIが如何に圧倒的かが分かります。
まとめ
SUIは取引の選別による並列処理システムと、ブロックチェーンにおいてダグを採用する事で、レイヤー1の中で圧倒的な速度手に入れました。
その速度はソラナの65,000TPSと比べ、297,000TPSと桁はずれ。
SUIはソラナを超えるとも言われており、いま最も注目されていると言えます。長期で保有しておきたい方は、暴落時が絶好の買いチャンスです。